MindをHackする

by Dr. Wendy Longo

by Dr. Wendy Long

客観的時間の主観的長さ

実は今風邪を引いていて、少し体調が良くなく。

昔から、自分の中で、体調やコンセントレーションのバロメーターとして、「時間の感覚的長さ」というものがあります。それは、単位あたり、例えば1分という客観的な長さを、主観でどう感じるか、というものです。

体調が良くない時、コンセントレーションの低い時、またはやろうとしていることに対してのスキルが自分にないときには、その1分間は短く感じます(あくまでも個人的なものです。あしからず。)

反対に、体調が良い時、コンセントレーションが高い時、そして自分がそのことに対して熟達したスキルを保つ場合には、1分間は長く感じます。ちょうど、往年の名選手が「ボールが止まって見える」との言葉を残したのは、僕にはなんとなくわかる気がします。

例えば、僕は楽器を演奏しますが、音楽の演奏ということは、流れている時間の中に、音の高低、強さ、長さ、そして音色を調整して置いていく行為だと思っています。そのときに、1分間あたりに例えばBpm=120で音符がいくつ、ということは決まっているんですが、その1分間の間にいろんなことを感じたり、考えたりできます。ときには、全く関係ないことを考えていることもあります。週末の演奏が多いので、月曜日の仕事の段取りを考えていたりすることもあります。これが、楽器を習いたての人はこうはいかないのだと思います。

上滑りする時間

自分の感覚として、時間が「上滑り」していることがあります。これは、体調が悪い時、コンセントレーションが低い時です。この時には、僕の言葉ではそこにいる自分自身に「当事者感覚が薄くなっている」と呼んでいます。ワークショップを始める前などに、なんとなく準備に追われて、「時間が上滑り」して、「当事者感覚」がなくなると、自分で時間をコントロールできずに時間に翻弄されているような感覚になり、主体的にその時間を生きていないような感覚を覚えます。そのときはたいてい何かがうまくいかなくなってしまいます。特に、ちょっと風邪気味で熱っぽかったり、疲れていたりするときに、この感覚をよく覚えます。

by Hartwig HKD

by Hartwig HKD

自分自身の状態に注意を普段からしておいて、「時間をコントロールできていないな」「あ、時間が上滑りしているな」とか、「当事者感覚がないな」と思った時にはなんとなくですが、自分なりの対処法があります。それは「プチ瞑想」というようなもので、大したことではないのですが、ちょっと人から離れて、椅子でもなんでもいいので、背筋を伸ばし姿勢よくすわります。そして、腹式呼吸で呼吸を整えて、呼吸に集中します。目は閉じてもいいと思いますけど、閉じてしまうと意識が低下してしまうように思うので、モノと目との中間を見るともなく、見る感じでしょうか。

MindをHackする

「なにも考えないようにする」と「何も考えないようにすること」を考えてしまうので(笑)、そこはあえて気にせず、呼吸を整えて、「コントロールできる自分の時間」を取り戻すことをイメージします。なんとなく、時間の進むスピードがゆっくりになってきて、自分のコントロールできる範囲に収まる感覚があったら、もうOK。僕の場合数分、だいたい5分位でしょうか。場所はトイレでもいいと思います。

僕は川でカヤックをこぐ時がありますが、流れの中で船を漕ぐときには、流れより自分が早く進んでないと舵がききません。「流されている」のでなく、「流れて」いないと自由には動けない。なにかそれに似ているように思います。常にパドルを漕いで、「流れ」に主体的に参加しないと、目のまえの物事をコントロールできないんです。これは、「時間の流れ」とも同じ感覚です。

アイディアをハックする、WEBをHackする、人生をHackする、仕事をHackする。Hackすることが流行っています。Hackとは、ハッカーのHackですが、「最適化する」とか「作りなおす」「良くする」という程度の意味で使われているのだと思います。

現代人は、そろそろMind=精神をHackする術を身につけていかないと、このストレスフルな時代を笑って全速力では駆け抜けて行けないように思うのです。ストレスをコントロールして、人間関係もコントロールする。仕事の量などもコントロールが必要です。そして、やはり「自分が自分である証=精神=Mind」をHackして、楽しんで今を「流れて」行きたいものです。

(今回のポストはあくまでも主観的なものです)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>