ブレインストーミング

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新しいワークショップを作るために、古典的技法である「ブレインストーミング」と「KJ法」について調べています。その一環で、先日は県立図書館経由で、三重大図書館から、貴重なオズボーンの昭和40年代の図書を借り出しました。

ブレインストーミングは、A・オズボーンによって提唱されたアイディア出しの技法で、もうビジネスパーソンで知らない人はいない、といってもいいくらい有名になっていますよね。

しかし、そのわりには、「ブレストがとてもうまくいった!」という話をあまり聞かないのはなぜかなあ?とずっと思っていました。

技法そのものには、幾つかのルールがあり、そのルールを守った上でみんなでアイディアを出し合う、というもので、ある意味シンプルなものです。

ルールには諸説ありますが、有名なところでは以下のようなものです。

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①他人の意見を批判しない。

②自由奔放に意見を述べる

③できるだけたくさん意見を出す

④他人の意見をうけて、それを発展させる(便乗する)

こんな割と簡単なルールをみんなで守って、話し合うだけ、というブレインストーミングがなぜうまく行かないのでしょうか。ちなみに、このルールはこれもアイディア創出に関する古典的名著、川喜田二郎さんの「発想法」より抜き出しています。

みなさんも会議に出て、発言する時のことを思い浮かべてみてください。とくに重々しい雰囲気の会議の中で、自由奔放に、他人の意見に便乗して、とにかくたくさんの発言をすることができるでしょうか。

ブレインストーミングを始める前には、メンバーの間に、ブレインストーミングを始めること、ブレインストーミングで目指すもの、などの共通認識が必ず必要です。その上で、適切なウォーミングアップを経て、ルールをしっかりと理解し、それを遵守してブレインストーミングを行うという了解がメンバーの中に必要です。

そして、アイディア創出にはふたつのフェーズがあることへの理解も不可欠です。それは、

A 拡散するフェーズ

B 収束するフェーズ

そして、基本的にブレインストーミングはAの拡散するフェーズにあった技法です。「今は拡散するフェーズであること」をメンバーが理解していないと、ブレインストーミングのルールの①他人の意見を批判しない、という部分が守られなくなります。

予算がない、前例がない、そんなバカなことができるか。否定する言葉はそれこそ数限りなくあります。アクセルとブレーキを同時に踏んで車は走れないのと同じで、拡散するフェーズで収束しようとすると、力が均衡してしまい、議論が進まなくなってしまいます。

技法そのものへの理解、それに加えて会議の進行に対する理解、この理解をメンバーに促す、そういう仕掛けがブレインストーミングのファシリテーターには必要だと思います。

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